優勢な重点産業

台湾の科学技術産業における研究開発、製造、ロジスティクスの能力は、世界に名を馳せている。2015年現在、数多くの製品の生産額が世界トップレベルにあり、半導体、光エレクトロニクス、情報、通信等の製品は、全世界のシェアにおいて7割を超えている。ウェハーOEMにおける集積回路設計の総生産額は21.5%に達しており、世界第2位である。パーソナル・コンピュータ関連の生産額は世界第3位のレベルにあり、科学技術産業の実力は、世界的に重要なポジションを占めている。台北市は台湾の首都として、全国の50%以上の華僑及び外国による投資と7割近い外国企業が集まっている上、研究開発センター及び運営本部の数も全国で最も多い。また、新しい分野であるバイオメディカルテクノロジー、生活サービス、デザイン・文化クリエイティブ、展示会・コンベンション産業もまた近年目覚ましい発展を遂げており、国際市場において大きな注目を集めるとともに、プラスの評価を得ている。

華僑・外国による投資
台北市 全国 比率(%)
華僑・外国による投資額(単位:億アメリカドル) 57.47 75.13 76.49
新規設立外国企業数(単位:社) 346 516 67.1
研究開発センター(単位:社) 46 250 18.4
企業運営本部数(単位:社) 80 313 25.6
(データソース:2017年投資審議委員会、台北市商業処)

情報通信産業

2015年の統計によれば、台北市には約9,500社近い情報通信産業の企業と5,000社以上のクラウドサービス及び技術等の関連産業企業がある。そのうち、Microsoft、IBM、HP、YAHOO、Google、Cisco等の世界的に有名な情報通信企業もすでに進出しており、国内外の情報通信企業が台湾で投資を行う際の第一の選択地となっている。市郊外にある「内湖科学技術園区」と「南港ソフトウェア園区」は、優れた地理的条件、便利な交通システム、整った生活機能及び政府による政策支援を有し、二つの園区における企業本部及び研究開発センターの数は、台北市総数の3分の1近くを占めている。


発展の現状

台北市には7,896社の情報企業が登録され、生産高が204億米ドル(新台湾ドル約6,120億元)となります。クラウドサービスや技術などの関連産業の就業人口が13万人を超えます。
南港ソフトウェア工業園区及び内湖科技園区は22万名の科技人材を集め、数多くの国際知名企業の投資・進出を吸引し、両園区における企業本部及び研究開発中心の数量が台北市でのトータルの三分の一に達しました。

都市型ハイテク園区:内湖科技園区
全国初めての民間投資から発展してきた都市型ハイテク園区として、地理条件が優れ、交通ネットが便利で、生活機能が健全で、政府の政策支持があるなど様々な利点により、情報産業が次々とここで営運本部と研究開発中心を設立します。
発展の位置定め:企業営運本部、情報、通信、生技研究開発設計の専門区
園区面積:149.72ヘクタール就業人口:156,808人
企業年間営業収入:新台湾ドル4.9兆元進出企業:4,627社
営運本部:29社研究開発中心:13社
世界トップ3のスマート型科技園区の一つ:南港ソフトウェア工業園区
生技産業、IC設計、デジタルコンテンツを主としたスマート型工業園区として、国内初めての、世界トップ3のスマート型科技園区の一つで、Wired雑誌に世界8番目ハイテク拠点に選ばれました。ソフトウェア設計研究開発中心や、台湾意匠中心及びデジタルコンテンツ学院を設け、台北をIC設計の研究開発及び人材培育中心及び「アジア太平洋ソフトウェア中心」の拠点として建設します。
発展の位置定め:生物科技、IC設計及びデジタルコンテンツの三つの知識産業
園区面積:10ヘクタール就業人口:24,443人
企業年間営業収入:新台湾ドル3,956億元進出企業:418社
営運本部:5社研究開発中心:4社
(出典:105年工業及びサービス業の国勢調査)
発展の強み
  • 産業市場を拡大させるために内科2.0計画を提出し、内湖科技園区を中心に大湾南段工業区、内湖五期及び蘆洲里工業区などの6箇所の市有土地まで拡張します。また、革新産業の交流と展示のプラットフォーム、創業育成拠点、及び産業革新中心を提供し、園区における既存のリソースに組み合わせて台北市の産業発展の引擎となる内湖科技園区の産業発展の変換とアップグレードの拠点として、世界産業の傾向とリンクさせます。
  • 当市での完全のWiMAX 、4G産業チェーンは既に国際的競争力、速やかな新製品の開発能力及び高製品良率に備え、国内外の数多のIDM及びブランド系統大手メーカの研究開発中心あるいは世界営運中心の進出を吸引しています。

バイオテクノロジー産業

当市には中央研究院と七大医療センターがあり、20校を超える大学及び専門学校が台北にバイオテクノロジー学部を設置している。そのため、台北市には豊かな科学研究開発人材が集められ、製薬、医療、食品等の二次的分野の産業を含むバイオテクノロジー企業が数百社以上集積している。全国のバイオテクノロジー産業の総収益のうち、台北市によるものが5割を超え、就業人口は全国の28%以上を占めており、全国のバイオテクノロジー産業の主導的存在である。


発展の優位性
  • ベンチャーキャピタルと金融機関本部が林立:
    バイオテクノロジー産業の特性として、資本を継続的に投入する必要がある。台北市は全国における金融の中心であり、90%以上のベンチャーキャピタル機構と85%の金融機関や銀行の本部が当地に設立されている。
  • 整ったベンチャー育成環境:
    都市圏に隣接しているというメリットから、ベンチャーキャピタル、研究開発企業、ベンチャー及び人材の育成機関、産業サプライネットワーク、臨床市場のすべてを備えており、良好な環境が形成されている。
  • 成熟した臨床医療市場:
    台北には全国で最も重要な八大医学センターが集まっており、健康、医療、介護システムが整備されている。世界的に知られる健康保険制度と併せて、バイオメディカルテクノロジー市場の発展を牽引している。
今後の計画

今後、当市では南港バイオテクノロジークラスター計画を推し進め、南港駅周辺において、中央研究院及び国家バイオテクノロジー園区における研究開発の成果とリンクさせて臨床試験薬品の研究開発と製造のニーズを満たすとともに、周辺の衛生福利部食品薬品管理署、検査センターの業務とリンクさせる。同時に南港会議センター、忠孝キャンプ、南港空港等の拠点を計画し、バイオテクノロジー企業の進出を促すため、クラスターとしての環境を整える。

関連リンク:バイオテクノロジー台北ネットワーク南港バイオテクノロジー育成センター

展示会・コンベンション産業

国際会議協会(International Congress and Convention Association, ICCA)による2014年世界国際会議場ランキングにおいて、台湾はアジアで第4位、世界で第28位に選ばれた。台北市では、その年に合計92回の国際会議が開催され、アジアで5番目の会議開催都市となった。展示会・コンベンション産業において、台北市はきわめて豊かな資源を有し、世界貿易センター、南港展覧館、争豔館を展示会開催の三大主要エリアとしている。台北市政府は、2011年から花博公園を活用するとともに、展示会・コンベンション産業を推進する目的で、展示会・コンベンション産業発展基金を設立し、台北市において国際的な大型会議や展示会、競技を開催し、国際交流と産業の発展を促すための支援を行っている。


発展の優位性
  • 産業における地理的優位性:
    台北市はアジア太平洋地域の中心に位置し、交通の便が良く、国際会議や展示会の開催に適している。展示会・コンベンション産業の発展は目覚ましく、展示会・コンベンション企画会社や外食・観光施設、展示会・コンベンションセンターが集積し、産業ネットワークが整えられている。
  • 国際的な展示会の企画経験:
    当市ではこれまでComputex台北、SmartCity台北、TIMOS工作機械展等の重要な国際展示会を開催している。2010年には花の博覧会を開催し、AIPHの認定を受け、A2/B1類の国際園芸博覧会とされた。
  • 展示会・コンベンションにおける科学技術の応用:
    UWBの非接触生理インタラクティブ技術への応用、世界初の最小超高周波数RFID技術、工業研究院が開発した超薄型フレキシブル・ペーパー・スピーカー等、世界レベルの先進技術を有し、全国に先駆けて科学技術の応用を行っている。
今後の計画

中央政府が計画する「国家エキシビション・コンベンションセンター」の増築に合わせて、南港コンベンションセンターの建設を進め、国際会議を台北に誘致する。花博周辺の展示会・コンベンション施設群を増築し、国際的なイベントの発展を促すとともに、最良の展示会都市を構築する。

関連リンク: 花博公園台北世界貿易センター南港展覧館

各種商品卸売及び小売業

台北市には商業地域が林立し、経営業態は多様で、百貨店業、外食産業、特定産業等がある。百貨店系の商業地域は全部で7か所、外食産業の商業地域は合計23か所、特定産業類の商業地域は合計で21か所あり、生活、グルメ、卸売業、小売業が主要な営業項目である。信義東区、台北駅前、西門町はいずれも重要な百貨店商業地域として外国人観光客の人気を集めている。